先日、ビザインを作って10期目を終えることができました。この10年、潰れないように潰れないようにとやってきた気もしますが、気がついたら10年経っていたという感じもします。
恥ずかしながら、上の写真は初めてZACKの展示会に代理店として参加した2008年のものですが、あの頃生まれた子供が今もう小学校3年か4年かと思うと、もうそれなりに前ですね。
会社を作ったばかりの頃、とある経営者の先輩に、「佐藤さん、カネは借りれる時に借りといた方がいいよ」なんて言われたのを真に受けて、区の創業支援制度の枠いっぱい借りたものが、もちろん初めは売上も大してないもんですから、あれよあれよという間に目減りして、その返済に長いこと苦しんだのは、今となっても苦しい思い出です。
このまま順調に売上や利益が増えていって、会社が大きくなっていけば、一見、それなりに安定感が増すようにも思うんですが、1000万円の会社に500万円の危機があるように、きっと1兆円の会社には5000億円くらいの危機があるんだろうなっていうことは、東芝やシャープなどの事例を見ても明らかです。
この10年。インテリア雑貨の業界でも、ZACKがらみで言えば、甞ては北欧ブームの火付け役ともなった秋葉原のヤマギワさんが閉店され、あのフランフランを擁するバルスさんが満を持して全国展開したバルス東京も閉店され、ビザインが代理店になる前からZACKを取り扱っていた商社さんは破産されました。社歴や看板、資金力や社員数なども、安心材料にはなりそうにありません。
実は昨年の9月に、ZACKでもベネルクス地域(ベルギー+オランダ+ルクセンブルグ)を長いこと統括していた代理店が潰れまして、結果的にはベネルクス地域はすぐドイツの隣りですから、ハンブルグ近郊のZACK本社から、地域の販売店に直接デリバリーをすることで事なきを得るどころか、ZACKとしては利益率が大きく改善するという「雨降って地固まる」案件があったのですが、そりゃもう一瞬ヒヤリとしました。「このままZACKも逝ったらどうしよう」と。
「一本足打法」は非常に経営効率が良い反面、非常に不安定です。例えば「太い客」1社捕まえれば、たいていの中小企業は十分食えるわけですが、そこに切られた瞬間に、企業生命も事切れてしまう。仕入先も同様です。ZACKで食えなくなった時の第2第3の柱を、ZACKで食えているうちに作っておかなければならない。
という状況の只中で、これまた実にセレンディピティな出会いがありました。スペインのバルセロナにあるANDREA HOUSEという会社で、非常に豊富で多彩、且つ、見事なまでにZACKとかぶらない、相互に補完し合うような商品ラインナップを持つブランドです。まだ公式サイトも出来上がっていないような段階ですが、フライングで少しご紹介を。
ZACKと同じくらいの大きなブースですが、商品数はZACKの5-6倍あります。
ZACKと同様にバスルームアイテムを得意としていますが、こちらは素材がスレートや大理石、セメントやガラスなど天然の石質素材が多く、同じくプラスチックで石質素材や木製を模したものなども作っています。ZACKとは全く異なるテイストなので、趣向の異なる客層にアピールできそうです。価格はZACKよりもやや低めと言った感じ。
この辺になると南欧、地中海の香りが少ししてきませんか?
ビザインとしては雑貨商としての商品バリエーションが相当広がります。既に契約関係も無事完了しまして、来週にも、サンプルの第一弾が到着予定です。早速いくつかの法人のお客様とも商談を始めさせていただいておりますが、まずはビザインショップでテスト販売開始です。ご期待下さい!第2の柱!
以上、よろしくお願い申し上げます。