Monthly Archives: 5月 2020

立ち上がれ日本の飲食店オーナーたち!

  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

緊急事態宣言が漸く解除されて尚、段階的などと言っている。否、段階的はいい。しかしなぜ夜10時までなのか。対策の本旨は「密を避ける」ことであるはずだ。密を解消するためには物理的、時空的な意味での分散が必要なのであって、3次元的な分散のみならず、時間軸においても分散を進めなければ意味がない。
仮に営業時間を1日1時間としてみよう。凄まじい行列と買い占めが起こるだろうことは自明だ。逆に営業時間を24時間としてみよう。感染を避けたい消費者は自ら空いている時間帯を考えて分散していくだろう。つまり、営業時間は分散するべきであって、集約するべきではないのだ。

「10時で閉まっちゃうから急いで9時に行かなくちゃ」と来店を急かすのと、「営業時間が伸びて深夜2時までやってるから、もうちょっと後で、空いてから行こう」と来店を抑制するのと、どちらが正しいかは明白だ。小池都知事、あなたこそが「密」を作り出している。
「8時まで」とされた緊急事態宣言発出期間中、その間違いに気づいてくれることを願っていたが、ここに至ってまだ「10時まで」などと言っているということは、「分散」の本義について、全く理解していないのだろう。営業時間は短縮するほど、顧客の滞在空間は過密する。

とまあ、行政がこのように明確な間違いをし続けてる以上、我々賢明なる事業者はそんな愚かな間違いに付き合う必要はない。幸いにして特に罰則もないようだから、営業時間の制限については皆無視して構わない。時間的分散の先駆者となろうぞ。
事業者に必要なのは「消毒」を徹底したり「1席ずつの間隔を空け」たり、はたまた「換気を良く」したり「お釣りなどをトレイで受け渡すようにして、直接の接触を減らす」ようにしたり、そう言った実のある対策をしっかり行うことである。顧客の来店を分散させるには、営業時間の延長はむしろ必須であると言える。

正直言って、今後、フードサービスの業界は非情に厳しい。凄まじい勢いでシュリンクしていくことでしょう。なにしろソーシャルディスタンスの拡大は、そのまま面積辺りの期待収益が減ることを意味します。
例えば「1席ずつ空けて座る」、つまり「4人テーブルに1人で座る」ようになれば、売上は1/4になる。これまでの「20万の家賃で200万売り上げてなんとか食える」という計算は成り立たなくなりました。成り立ったとしても今までのように「儲かる商売」、「うまい商売」ではなくなる。

経済の自律調整機能によれば、そのうち地代家賃も下落するでしょうが、そのスピードは「3か月売上が止まれば倒産してしまう」という我々事業者のスピード感に比べれば、非情に緩やかなものになるでしょうから、採算ラインに降りてくるまでおそらく耐えることはできません。
ですから過密業界は、資金の続くだろう極めて短期間の間に、中長期的に耐えうる業態、耐えうる業種に転換しなければなりません。その時間稼ぎをするためにも、今は少しでも売上があればいいはずです。しっかりと密を避けつつ、競合が閉店した後の深夜帯というブルーオーシャンに漕ぎ出そう。

役人どもは間違っている。罰則はない。なにを憚ることがありましょうか。自粛警察にいたずらされるかも?ひどいケースは既存の刑法で対応できるでしょうし、商店街単位などで交代で見回りしてもいい、失職した仲間を夜間警備員に雇って巡回させるのも互助の受け皿の1つにはなるでしょう。
自治体はこういうところに手を差し伸べるべきだし、警察当局にも協力を願いたい。ただただ耐える、ひたすら頑張るだけではインパールから我々はなにも学んでいないことになる。なにか自粛すること自体が目的になってはいまいか。自粛は密を避けるための単なる1手段にすぎないはずです。

もちろん、夜間開けたとしてもコロナ前のような客の入りはしばらくは、否、もう見込めないかもしれません。けれど時間と資金稼ぎにはなる。その間に店を改装し、メニューを改定することができます。「俺は昔ながらの定食屋がやりたいんだ」という我儘は、通用しません。
我々が生まれてからも時代の波に消えていった多くの牛乳屋さん、畳屋さん、お肉屋さん、魚屋さんたちも、同じ思いでいたことでしょう。ネットの隆盛によって新聞屋さんの火ももうすぐ消えようとしていますが、コロナを期に、飲食店もその仲間入りをしてしまう可能性が高いと思うのです。飲食店も飲食店である前に、一個の事業体なのですから、事業体は時代の変化と共に変化していかなければならないのです。

「いろいろと偉そうに書いてるけど、お前が夜型人間だから夜中にメシ食いたいだけだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとだけです。
以上、よろしくお願いいたします。

かしこ。

 


  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

リモワ(リモートワーク)について

  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

ビザインでは創業時、私が一人で始めた当初から今に至るまで、基本的にリモートワーク(以下、「リモワ」とス。)でやってきました。現在も商品撮影や商談などあればショウルームでやりますが、基本的に「必要がなければ来なくていい」というスタイルです。
今、コロナ禍に際してリモワを始めた事業者さんも多いと思いますが、曲がりなりにも10年ちょっとリモワをやってきた者として、参考になるかどうかは分かりませんが、思うところを書き連ねてみます。

【新メンバーの合流が至難】
まずなによりも書いておきたいことは、新人さんの扱いについてです。最近リモワを始めた会社なら、「ああ、リモワも意外とイケるじゃん」と感じているかもしれません。なぜなら今まで何年も同じ釜の飯を食ってきた仲間と、お互い自宅でやりとりしているだけだからです。ところがここに得体の知れない新規メンバーを合流させようとなると、これが至難の業になります。
信頼関係がない、人間性が分からないなどという基本的な問題のさらに以前に、業務の引き継ぎやOJTが非常に困難です。例えば前職で「楽天に出店しているEC企業で受注処理していました」という人に、うちの楽天店の受注処理をしてもらうような、社外共通スキルを持っているようなケースであれば引き継ぎの情報量もそれほど多くはないでしょうから、それほど敷居は高くないかもしれません。しかしそんなドンピシャな人はそうそういるものではありませんからSKYPEやZOOMで細かな実務、システム、社内慣行、運営方針などを1つずつ教えていくのは、不可能ではないですが、本当に時間と手間がかかります。なので弊社では入社して始めの1か月くらいは私の隣に座ってもらって、やって見せて、OJTしてリモワをテイクオフさせてきました。これはこれから難しくなるかもしれませんね。

【リモワこそコミュニケーションの質と量が重要】
リモワにおいて、通常のコミュニケーションはLINEやメールなどのテキストで行われることが多くなると思いますが、同じ室内にいれば伝わる顔色や雰囲気などが全くないため、伝達できる情報量がものすごく細ります。会社を辞める一番の理由は「人間関係」だったりしますが、効率的な業務を行うため、余計な摩擦を起こさないためには円滑な人間関係が非常に非常に重要です。なので、ちょっとややこしい内容かなと思ったら、すぐに気軽に電話なりLINEなどの音声通話をかけられる人間関係は必須です。
コミュ障な人ほど、「リモワは人に会わないで済むから気が楽だろう」と思うかもしれませんが、「仕事を進める」、「メンバーとうまくやる」、「会社を辞めない、辞めさせない」ためにはリモワこそコミュニケーションの質と量が重要になります。言い方を変えれば、「コミュ障には務まらないのがリモワ」とも言えます。そのために、弊社では事あるごとに飲みの席を設けるなど、なるべく会う機会を作ってきました。これも今後は難しくなってくるでしょうね。

【100%アウトプットの質と量で判断するしかない】
リモワでは、基本的に出勤体制において「サボり」とされる行為が簡単に出来てしまいます。昼寝する、漫画読む、テレビ見る、ETC.。Facebookのタイムラインにもパソコンの隣りでテレビを付けていたり、外出したり、初めての自宅勤務を堪能してるなwという時折投稿を見かけますが、まあそうなるだろうなとは思います。もちろんオフィスにいるとの全く同じ態度で仕事に臨める人も1割2割はいるかもしれませんが、私を含めて自分を律することのできる人間などそういるものではありません。なので、リモワはそういう勤務態度も取り得ることを前提に業務を設計しなければなりません。
弊社は私以外は全員が「子持ち主婦」なので、「急に子供が帰ってきて、お母さん腹減ったー!」とか「急に雨が降ってきたから洗濯物を取り込まなきゃ」とか、「そういうのはしていいからね」ということにしています。ただ、タイムカードが15分刻みなので、15分を超えるような私用ならタイムカードは一旦切ること、としてますが、本当はそれすらしてるかどうか、こちらには分かりようもありません。がんばっていようと、サボっていようと、物理的に分かりようがないのです。分からないことを「信じる」のは合理的な態度とは言えませんから、なにで判断するかというと、その人のアウトプットで測るよりほかないわけです。

「今日はこれとこれやろうね」、「今週中にこれお願いね」というような、こちらの期待する個人個人のタスクがどれくらいの品質でどれくらいこなせているか。やれていれば「やってるな」となりますし、やれてなければ「やれてないな」とするしかありません。「やれてない」のは能力がないか、サボっているかのどちらかになるわけですが、「能力がない」中には「適正がない」というケースもあるでしょうから、違う業務をやらせてみて、どれをやらせてもダメなら「本当に能力がない」か「サボっている」と判断するしか、ありませんよね。
これはお国の政策とも関連しますが、安倍政権の目指す「解雇しやすい制度」はリモワの普及とセットになると思います。リモワの場合、サボる人材のアウトプットの最低値は出勤スタイルのそれよりも、圧倒的に下がります。そのためサボりがちで且つ能無しというような、どうしようもないタイプの人間をいつまでも抱えていると、会社にとって致命傷になりかねません。ダメならクビ、ダメなら減給、やれてれば昇給。給与体系や雇用の安定性もとても柔軟なものになっていくでしょう。
考えてみれば、リモワは外回りで直行直帰の営業スタイルと似ています。営業は「数字が全て」のようにアウトプットで評価がされますよね。内勤だった業務もそれと同じになるというだけのことなのかもしれません。

【コミュニケーションへのレスポンス(の速さ)】
同じ室内にいれば「ちょっとトイレに行ってきます」と言わなくとも周りの人には分かりますし、「ちょっと郵便局に行ってきます」ならおそらく誰かに言って出てきますよね。リモワはこれがないので、LINEやメールなどのレスポンスが悪い、電話になかなか出ない、ようなのが続くと、これまた「サボってんじゃないか」という疑念を生みます。なので「呼んだらすぐ返事」というルールは必須です。電話や別の仕事で取り込んでいるなら「5分待って」でもいいので、とりあえず返事はする。返事がなければ解雇。サボってる以外に「5分待って」が打てない理由はなかなか思いつきませんから。これは大前提としてルール化して良いと思います。

【素性の全く知れない人とのリモワは難しい(不可能)】
結論になりますが、弊社はこれまで全て縁故で採用しています。仕事ができるできない、サボるサボらないの前に、個人情報や社外秘の情報を含むパソコン1台まるごと預けるわけですから、前提条件としてある程度、誰かが保証できるレベルの人物しか怖くて雇えないという現実が1つ。
最初からサボるかどうかを疑わなければならないのは本来不要な手間(コスト)がかかりますから、「ああ、この子なら例え見られてなくてもしっかりやってくれるに違いない」と信頼できるところからスタートできる人物しか声をかけない、というのが1つ。
疑念や不満が生じた時、それを溜め込んでしまうとお互いに解雇か退職かというところまで行ってしまいますので、その手前の段階で、いつでもざっくばらんにそれを伝え合える人間関係が(私と)あるかどうか。

ネットで見聞きするところによると、カメラを回しっぱなしでお互いに顔が見れる(監視できる)ようなリモワをやっている会社もあるようですが、どうなんでしょうね。女性は特にスッピンや自宅を見られたくないという気持ちも強いと思いますが、同じ空間で働いているかのような疑似環境を作って、実際には自宅だよ、というのも1つの解ではあるのかもしれません。
とりあえず今の段階ではカメラは切ってやってもらってますが、逆に言うと、カメラを回しっぱなしにしてずっと顔が見えていて、トイレも行かず、お菓子も食べすにがんばっているように見えても、アウトプットが低ければダメなわけですし、監視されていてもお構いなしにダラダラしていたとしても、アウトプットを期待値以上に出しているのであれば、それで良いわけです。要するにアウトプットですね。そういう意味で、リモワ時代は評価される側も、努力や潜在的な能力が評価されない、されにくい非常に非情なものになると思いますし、評価する側もアウトプットの期待値を正確に設定できるだけの業務に精通している必要が高まりますから、窓を背にして座ってるだけの上司の席はなくなっていくのでしょう。

アフターコロナの人間関係、信頼関係、果たして人類はうまくやっていけるのでしょうか。
モニター越しのオンライン飲み会?あれで新規の人間関係築けるようになっていくのでしょうか。
少なくともリモワに向いているタイプと向いてないタイプがいて、向いていないタイプが人生に迷うというようなシーンは出てきそうです。


  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

今こそ、令和の金融円滑化法を。

  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

内閣総理大臣安倍晋三殿。

漸くコロナ禍の終息も見えてきて、社会の関心は経済の維持に移ってきているように思います。しかしまだ、政策的な営業自粛を解いたとしても、市井の人々の感染への警戒感から、巷の店々の売上、経営状況が改善するとは思えません。ここから数ヶ月かけて、企業の倒産や閉店が相次ぐことでしょう。特に何十年、何百年と続けてきたような老舗の閉店は、日本の社会や文化にとっても、取り戻すことのできない大きな損失になります。

ある程度のスパンで「アフターコロナスタイル」に移行していくこと自体は、健全でありますし、企業側も対応できる、していかなければならない部分がありますが、あまりにも急激な変化は各所で破綻を引き起こします。言うまでもなく倒産や破綻はキャッシュフローのショートによって引き起こされるわけですが、営業収入というキャッシュインが途絶えた状況で、ただただ店舗のキャッシュが流出しているのが大きく「家賃」と「返済」であります。

「家賃」については「賃料減免・猶予なら税や社会保険料1年間猶予」という動きもあるようですが、これしきの餌では「利回り」だけが判断基準という世間の不動産オーナーたちが積極的に活用したくなるほどの魅力があるとは到底思えません。もちろん中には善意から動くオーナーもいれば、こんな人間もいるわけで、「家賃支払いが今まさに商店主たちに閉店の決断を迫っているのだ」という危機意識を持って、政府の関与を期待したいところであります。

もちろん、資金借入によって事業として不動産を取得しているオーナーは、「店子に猶予を与えたくても、こちらにも返済が」と言うことでしょう。つまり大元は「借入金の返済」なのです。これだけ社会のお金の流れが滞っている状況で、「返済」というフローだけが順調に流れている。政府や自治体が社会の隅々までキャッシュを供給するのに必死な一方で、実は莫大なキャッシュが金融機関、引いては日銀に吸い上げられている。バカらしいとは思いませんか。

金額的には焼け石に水とも揶揄する声もありますが、関係各所が100万、200万程度の持続化給付金を、毎日猛烈な忙しさの中で支給に向けて作業している一方で、それらのおカネはなにも食うために使われるでもない、閉めたままの店舗の家賃や、借入金の返済のために支出され、引いては国庫に還流してしまっているのです。
大怪我をして傷から血がどくどくと流れ出ている人に対して、傷の手当もしないままじゃぶじゃぶと輸血する。バカバカしいとは思いませんか。

金融庁、中小企業金融円滑化法の枠組みを事実上復活へ」という話もありますが、政府のPRは全く不足しているし、緊急貸出などの対応に追われる金融機関も、十分動けていないのだと思います。今、企業が閉店や廃業の決断をするかどうかという瀬戸際において、勝手に不払い、踏み倒したり、それこそ倒産して不良債権化するよりも、制度として一旦、返済のフローを止めて、市中にキャッシュを滞留させる方が良い。

また金融円滑化法は、亀井氏現役時代の実力もさることながら、僅か一ヶ月で成立した時限立法であったことも、今回、スピード感を持って活用できる可能性が高い政策になると確信します。今はなによりもまず企業側の出血(キャッシュアウト)を止め、老舗の灯を消させないことこそ最重要な課題であるはずです。モラルハザードの懸念や新生活スタイルの考案や導入はその後でいい。なによりもここ数ヶ月の資金(=キャッシュ)が運命の分かれ道になっているのだと思うのです。

さらに、「返済の猶予」はなによりも政策として政府の財政を毀損しない点も、財務省や抵抗するであろう勢力の理解が得られやすいのではないでしょうか。給付金などを小出しにするよりシンプルです。

2月時点で中国からの入国を差し止められなかったことに始まり、「マスク2枚」や「給付の進まぬ給付金」など、これまであなたの政権のやってきたことは効果がなかったというよりも、ほとんどなにもしてこなかったに等しい、と私は感じています。
欧米のような悲劇的な蔓延が起こらなかったのも、たまたま我々日本人にうがい、手洗い、マスクという戦前からの習慣があり、同調圧力が高めの社会で自粛がうまく行ったからであり、幸運だったとしか言いようがありません。しかしここから先、明らかに停滞するだろう経済を、崩壊にまで至らずに食い止められるかどうかが政権の通信簿を決める残されたチャンスだと思います。

日本史上最長の政権として、最後の最後に、豪腕と言われようがモラルハザードを引き起こすと言われようが、国民皆が驚嘆するような実のあるしっかりとした政策を夏までに打ち、見事な花道を飾っていただきたい。このままでは宿願の憲法改正も覚束ないことは自明です。
ちなみに弊社は創業まもなくという頃に、平成の金融円滑化法でなんとか生き延びることができ、今のところではありますが、今回の持続化給付金は申請せずに済みそうな一零細企業であります。「倒産予備軍みたいな企業を延命するだけ」という批判は、この身を持って「それだけではない」と断言いたします。

以上、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

 


  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •