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日本国内でドイツ語の新聞を買う方法まとめ。

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ビザインショップで個人のお客さんに商品を送る時などに、ドイツの空気感を伝えたいこともあって、ZACKから送られてきた、ドイツ語がプリントされた輸出用梱包やインナーカートン(化粧箱の外のダンボール)を、あればそのまま使うようにしています。でも中に入れる緩衝材は、国内で仕入れたプチプチを巻いたり、新聞紙やカートンの切れ端などを丸めて入れたりしていてるんですが、これを「ドイツの新聞紙とか使ったらもっとドイツっぽさ出せるんじゃ?!」と思い立って、ちょっと探してみました。

条件は
①ニュースが必要なわけじゃないので日にちはこだわらない(売れ残りの在庫でもOK)
②エロや公序良俗に反するページがないものであれば、種類や新聞名はこだわらない。
③包装や緩衝に使うので、手垢にまみれたような汚い古新聞はNG
④梱包資材としては、あまり値段が高いとNG

上の写真はフランクフルト中央駅の構内にある本屋さんの新聞棚なんですが、ドイツ国内の大きな駅では、日本の大手新聞は結構普通に売られていて、日本人のビジネスマンやツーリストも簡単に手に入るようになっています。日本でも英字新聞は普通にキオスクで売ってますから、そのノリでそれほど難しく考えていなかったわけですが、、、甘かった。結論から言うとほぼ不可能に近いことが分かってきました。ということで、今回はその顛末をまとめてみます。

まず「ドイツ語 新聞 購読」とかでググりますと、「知恵袋」的なページがいくつも出てきまして、みなさんご苦労されてるんだと思いますが、「購読」には勉強も含めて「読みたい」というニーズが含まれていることが多く、「図書館行けば?」とか、「ここのサイトで読めるよ?」みたいな回答が多かったりするんですが、今回は「入手」しなければならないので、その辺はスルーしていきますと、有用な情報はそう多くありませんでした。ということで、まずはネットで見かけた本屋さんに問い合わせメールを出してみました。

近藤書店
TEL : 03-3572-2172
こちらで取り扱いの「ドイツ語の新聞」は「年間購読契約のみ」で下記の通りとのこと。

1. FRANKFURTER ALLGEMEINE ZEITUNG
2. FRANKFURTER RUNDSCHAU
3. WELT’DIE              
4. SUDDEUTSCHE ZEITUNG        
5. NEUES DEUTSCHLAND         
6. HANDELSBLATT
¥391,650.-(年305回)
¥342,300.-(年305回)
¥291,900.-(年305回)
¥390,600.-(年301回)
¥231,100.-(年305回)
¥328,650.-(年253回)

おおう。。。orz ちょっと衝撃の価格です。リアルに桁を2度見してしまいました。(笑) これでは条件④をまったくもって満たしませんので、同様に「洋書に強い」とされる都内の本屋さんにも、同じように問い合わせしてみましたところ、、、がっくり。正直、「世界の丸善」には「世界中の書籍(や新聞)」があるものと、漠然と思っていたんですが、、、甘かった。

紀伊国屋書店
新宿本店7階洋書コーナー
TEL : 03-3354-0757
・中国語とフランス語の週刊紙はあるが、日刊紙は英字新聞のみ。
・輸入自体は自社でやっている
・ドイツ語のもやってくれるよう商品担当さんにお伝えください>無理。
本屋さんの店員さんというのは、基本的に優しくて親切なイメージあるんですが、紀伊国屋さんは会社としてお堅い印象でした。あ、これ余計な情報ですか。(笑)

丸善
※一番近かった新宿店は文具のみ。やはり丸の内の本店が一番商品点数が多いと言われたので、
丸の内本店洋書担当
TEL : 03-5288-8881
・取り扱いなし
但し、「ゲーテ書房さんというドイツの書籍専門にやられてる本屋さんがあるんですが、聞いてみましたか?」と紹介してもらい、電話番号まで教えてくれました。うーん、丸善やるな。

ゲーテ書房
TEL : 03-5771-6511
・取り扱いナシ
・輸入は代理店経由
・日刊紙の年間購読だったら可能
年間購読はやっぱり近藤書店さんと似たような価格設定になっているようで断念。残念。無念。。。代理店経由で仕入れているというので、その代理店さん紹介してもらえませんか?とお願いしてみたところ、「それはちょっと・・・」ということでNG。ドイツの新聞を輸入している元締めってのがいるんですね。うんうん。そこの倉庫に、売れ残った在庫とか転がってないのかなー;;
丸善さんが紹介するほどの本屋にないとすると、もう日本で1冊ずつ買うのは無理なのか?という考えがよぎりましたが、ここで諦めては突き抜けることはできません。はい、次。

ドイツ大使館
TEL : 03-5791-7700
電話口に受付の日本人職員さんが出られて、「日本でドイツ語の新聞買えるとこ、知りませんか?」と聞いてみたところ、「やー知りませんねえ」という感じ。夕方の閉店近くだったからかもしれませんが、それ以上調べてくれたりという雰囲気じゃありませんでした。ドイツ人外交官とか本国の新聞読んでないのかなあと思って、「大使館で読み終わった古新聞でもありませんか?」と食い下がってもみましたが、「たぶん無理ですねえ。」うーん。ロビーとかに置いてあるイメージだったんですが。ないのかな。
一度電話を切った後、広報文化部というページがあたので、ここに出ているドイツ人の責任者さんたちの誰かに、「日本でドイツ語の新聞を入手するの、こんなに大変なんですよ!もっと文化を広報しましょうよ!」って話しようと思ってかけ直してみたところ、、、5時きっかりに誰も電話でなくなりました。(笑)
まー、そういう人生もいいものかもしれませんね(’ ’

次に、自分が英字新聞を買うとしたら、まずここだろうという各電鉄のキオスク系も調べてみました。

株式会社JR東日本リテールネット(JRのキオスク)
商品部新聞担当
TEL : 03-5324-6854
何度か電話しても離席中。最後と思って要件を伝え、折り返しお願いしたら「今ちょうど戻ってきました」みたいな。(笑)
まー、面倒な電話は出ないに限ると世間の相場は決まってます。
ちなみにJRはこれ面白いですよ。国鉄の時代にキオスクを運営していたのは国鉄ではなく「鉄道弘済会」であり、民営化でキオスクがJRに移管された後も、新聞・雑誌だけは弘済会経由で入ってるとのこと。鉄道弘済会なんて初めてきいた団体ですが、wikipediaによると従業員1000人を超える大企業です。この人たちを食わして行かなければなりませんねー。

鉄道弘済会
新聞雑誌部
TEL : 03-5276-0431
新聞は外国紙であっても、国内の新聞社から入れているとのこと。ちょっと要領を得ない感じでしたが、とりあえずやってないらしいです。

京王リテールサービス株式会社(京王電鉄の売店)
商品部新聞担当
TEL : 03-5365-1211
「取り扱いナシ」

東京地下鉄株式会社(東京メトロ)
事業開発部
商業店舗担当
TEL : 0120-104106(代表)
#9>その他のお問い合わせ>お客様担当
「外国紙は英字新聞のみ。」
なぜか、かたくなに事業開発部の直通の電話番号は教えてもらえませんでした。うーん、未知なるフロンティアが、ここに。

 近所の新聞販売店にも聞いてみました。

朝日新聞
・フランス語、中国語はやってるがドイツ語はなし。

読売新聞
・外国紙は英字新聞だけ。

日経新聞
・外国紙は英字新聞だけ。

国際公用語だけあって、フランス語は強いですね。でもまー考えてみれば、イギリスで生まれた赤ちゃんのニュースが、地球の隅々まで瞬時に伝わるこのご時世。3日遅れで届く紙のニュースメディアなんて、もう情報媒体としては存在価値すらないのかもしれません。誰も読まなくなれば、1冊辺りの運賃も高くなるに決まっています。年間購読も昔はもっと安かったのかな。分かりませんが。

ソファでゴロリとしたまま、iPadで見れば全て済んでしまうわけで、情報革命ってやっぱりすごいことだったんだな、と感慨にふけりつつ、その国の新聞紙って、もう「印刷物」として、空気や文化を味わう嗜好品のような存在になってしまうんだな、なんて気が付いてしまいました。メールに対する葉書のような、タバコに対する葉巻のような。プチプチに対する外字新聞紙みたいな。英字新聞じゃダメなんですよね。ウムラウトが付いてないと。(笑)

うちに限らず、ドイツの雑貨や食品とか?専門でやられてるとこなんて、ドイツ語の新聞紙ご入り用じゃないですかね。「誰もやってないから、きっとできないんだよ(儲からないんだよ)」というのは伸びない人間の発想です。「誰もやってないからやってみる」こうじゃなくちゃ。
結局、今のところ日本では、年間購読以外に買えるというお店はなし。それにしても、中国に抜かれたとは言え、世界3位の経済大国の、世界屈指のメガロポリスTOKYOで、欧州の大国ドイツの新聞1つ買えないとは。日本は日本語の素晴らしさを享受している反面、外国言語の直接摂取に対して鈍感というか、社会が非常に脆弱です。英語にしてもそうですが。

現在、ドイツ在住の先輩に「古新聞でいいから集めて送ってください!」とお願いしているところ。なにやらマンションの新聞受けのところにゴミ箱があって、読まれなかった新聞がたくさん詰まっているという光景は日本と同じらしいんですが、あっちのゴミがこっちのお宝になるなんて。「価値の移転」は殷の昔から商いの醍醐味ですね。※「殷」の国号は別名「商」とも呼ばれていて、「商い」とは「商の国の人たちが物の売り買いに長けていた」ことから生まれた言葉と言われています。
あとは運賃。紙って束になると重くって、ほんと輸送に向いてない素材なんですよね。以前ドイツから国際郵便でみかん箱送った時は確か30-40ユーロくらいだったような気がしたんですが、レシートが残っていませんでした。果たしていくらかかることやら。。。

どなたか、日本でドイツ語の新聞買える(もらえる)ようなとこ、知りませんか?!


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「形容詞+です。」への違和感。

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これは赤いです。

最近、よくネット上で「形容詞+です」という表現を見かけるのが、とても違和感があって、いや、違和感というよりは、もう異論の余地なく断定されることへの、なにか突き放された感と言うような「反感」にも似た感情すら、そこはかとなく感じてしまうのは僕だけでしょうかw
グーグル先生に聞いてみたところ、「昭和うん年の審議会で許容されているので文法的間違いではない」とかなんとかも出てきますが、やっぱりおかしい感じがする。僕はたぶん使わない、使ってない(と思います)し、使うとしたら、目上の相手に対して、かなり意図的に、挑戦的に使うようなシーンに限られるような気がします。あれ?どうかな。うん、たぶんそう。

「です」という助詞は、そもそも「だ」、もしくは「である」の丁寧体であって、「これは赤いです。」を許容するとすれば、「これは赤いだ。」、「これは赤いである。」となってしまいます。これは日本語の使い手としては、いかにも拙い。どこか、日本語の助詞を使い慣れずに「それ赤いアル」と言ってしまう、漫画の中の中国人のようでもある。
「だ」、もしくは「である」と繋げようとするならば、直前には体言(名詞)がくるべきで、「これは赤だ。」、もしくは格助詞の「の」を付けて「これは赤いのだ。」とすると、「です」文も「これは赤です。」、「これは赤いのです。」となって、なんとなくしっくりくる。そもそも「です」文は「丁寧」であるべきなので、断定的な物言いは、婉曲表現の発達した日本の文化的土壌にはそぐわない。

んじゃないかなーと(婉曲的に)思ったので、自称「言葉のプロ」を自認する、アナウンサーをやっている後輩に聞いてみた。曰く、
①言葉は時代や地域性で変化するものである。
②故に、ある言葉に対して「正しい」、「正しくない」ということは基本的には言えない。
という前提で、「やぱちょっとヘンですよね」ということだった。いやいや、個人的な感想が聞きたいんじゃなくて、局としてどのくらい「ヘン」なのか。原稿に「形容詞+です」があったら、ディレクターに赤入れられるレベルの「ヘン」なのか、と食い下がってみた結果、、、「んもうw あとでちょっと聞いてみます。」ということでした。

と同時に、「『形容詞+です』について、『色』を事例とするのはやや複雑な問題を孕むので、ふさわしくない。」とも言っていて、ちょっと脇道にそれますが、そもそも「色+い」という形容詞は特殊で、「赤」、「青」、「白」、「黒」くらいしかない。「緑い」、「紫い」、「桃い」はないわけです。言われてみれば、そりゃそうだ。さすがw
おそらくは赤や黒などのポピュラーな色は、他の色に比べて日常生活で使用する頻度が高く、使いやすい新しい言い回しが生まれてきて、それが普及して、次第に正しい日本語として認知されるようになってきたのでしょう。最近の高校生は「緑い」とか言うみたいですよ?数千年の時を超えて、緑もポピュラーな色の仲間入りをしてきたということでしょうか。

ということは、今の若いネット民たちが「これは高いです。」、「それは早いです。」とか言い続ければ、その中のどれかはいずれ、活字や電波の中でも使われるようになっていき、数百年と言わず、数十年の後に「一般的な日本語の言い回し」として、定着してくるのかもしれません。
そうか、ポイントは文語表現としても許容されるかどうか、辺りなのかもしれませんね。しゃべってるだけなら、既に違和感ないかもな。ということで、とりあえず平成25年の現時点においては、あえてフランクな口語的印象、もしくは挑発的を付与するために「形容詞+です」を使う場合には、レトリックとして「アリ」かもしれないが、それを知らずに使うは文章的稚拙、もしくは慇懃無礼な印象を受け取る人も(お客さんとかね)まだいるかもしれないよ、ってお話でした。

めでたし、めでたし。

 


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