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少年よ、大志を抱くなら株をやれ。

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いつか会社をやってみたい。
そう思ってる学生さんや若い人は多いと思います。
でも実際に「やってみる」という人は
おそらく、そのうちごく僅かです。

理由はさまざまでしょうけれど、
一番はやっぱり「カネがない」でしょうか。
けど「カネ」さえあれば会社は作れますが、
それで食っていけるかどうかはまた別の話です。

「起業」って言葉はあまり好きじゃないんですよね。
我が恩師も「そもそも業を企てる”企業”という言葉こそ
本来の「起業」を包含する」などおっしゃってましたが、
会社を作るのなんて、実はチョー簡単です。
ネットで登記申請や定款の例文を探してきて、
印紙を貼って法務局に出すだけ、
今は資本金は1円でOK、印紙代が20万くらいですか。
しかしそれを半年、1年、5年、10年と継続することが
実に難しいわけですね。
なので「起業」なんか目標にしてたらダメです。
会社は起こして終わりではなく、そこが始まり。
ゴールではなくスタートでしかありません。

さて、商売をやるにあたって、どういうお金が
どれくらい掛かって、こんな大変なんだよ、
という話は別でやるとして、
備えあれば憂いなし。
まずは自己資金を作っておきましょう。
親パワーがある人は別として、
マネーの虎みたいのはダメです。おすすめできない。
人のカネでやっても、結局は人の商売です。
これはぜひ覚えておいていただきたい。

ということで、まずはざっくり自己資金1千万。
30歳までに作る、としましょう。
給料なんて雀の涙の20代。
僕も宵越しの銭は持たない多摩っ子でしたから、
貯金なんてからっきしありませんでした。
財形なんかでコツコツ貯めても埒が明きません。
そこで僕が手を付けたのが「株」でした。
今から「なぜ株なのか」を説明します。

■株を奨める理由、その1
「貯金では30歳に間に合わない」

会社に入ってすぐは誰でも貯金0円ですので、
まずは種銭を作らなければなりません。
なので1年目はやはり貯金。
がんばって月に3万、
ボーナスが出れば10万くらい入れましょうか。
すると1年目の終わりに56万円貯まってるはずですね。
ざっくり50万としましょう。

さて2年目。
貯金は足し算ですから、50+3+3+3+10+3+…
で、2年目の終わりに100万になっているはずです
3年目の終わりで150万、4年目で…という具合。
つまり、年50万貯金というペースで行くと、
1000万貯まるのに20年かかります。
今あなたが23歳とすると43歳。
つまり、「30歳には間に合わない」わけですね。

対する株は掛け算です。
仮に月に10%勝つとしましょう。すると、
50*110%*110%*110%…で、2年目の終わりが157万、
3年目の終わりに492万、そして4年目の終わり、
総資産は1546万円になっています。
もちろん毎月安定して10%勝つなんてのは
絶対不可能、と思うかもしれませんが、
理屈の上では株にはその可能性がある。
貯金には可能性すらないわけです。
実際、僕はもうちょっと後のことになりますが、
およそ2年で100万が3000万になりました。
そして会社を辞めて欧州に旅立った。
帰ってきて会社を始めた。
これは現実にあったことです。

■株を奨める理由、その2
「産業界に精通する」

現在、昔に比べれば随分と増えましたが
東証一部には約2000社、二部に500社、
JASDAQ700社、マザースに200社あります。
おそらく一般のサラリーマンで東証一部の2000社を
すらすらと言える人はなかなかいないと思いますが、
東証一部の企業なら知らない方が恥をかく。
少なくとも日経225銘柄は知ってないとまずい。

かつてMBSの授業中に「菱食ってなんですか?」
という発言があって、おそらくは日本の中でも
意識高い系がそれなりに集っていたと思われる
ビジネススクールでもこれか…と、
びっくりした記憶がありますが、
自分の業界に関係ない企業だと
結構そんなものなのかもしれません。
もし彼が株をやっていれば、きっと
あんな恥はかかずに済んだかもしれませんね。

株(の銘柄)を調べていると、
日本中の会社という会社に自然と詳しくなってきます。
世の中にはどういう会社があって、
売上がどれくらいで、どういう商品が売れ筋で、
どういう新規事業をしていて、競合はどこで、
提携先がどこで、etc…

本来ビジネスマンが素養として知っておくべき、
産業界のいろいろな動きに精通してきます。
そうでないと勝てませんから。
そして将来、会社をやるならなおさらです。
一石二鳥、資産形成と勉強、趣味と実益を兼ねて
会社経営の準備にはもってこいなのです。

■株を奨める理由、その3
「相場を知る」

投資銘柄を探す手段はたくさんありますが、
つまるところ株式投資は株価チャートを見ます。
株をやっていると、
決算が良かったのに株価が上がらなかったり、
財務内容が悪いのに株価が高い、
なんて銘柄がよくあります。
というよりも、極論を言えば、株価の決定には
業績や財務内容は、実はあまり関係ないのです。
上がりそうだ、人が思えば上がるし、
下がりそうだ、と思う人が多ければ下がる、
それだけなのです。
株価はそういった「ムード」で動きます。
そのムードの流れが分かるのがチャートです。

このチャートが見れるようになると、他の相場商品、
外国為替だったり、商品先物であったり、
いわゆる「相場商品」全般に応用できます。
為替相場や商品市況に理解があることは
経営者にとって決してマイナスになることはありません。

■株を奨める理由、その4
「流行株、人気株の割高さを知る」

そしてなによりも、「相場を知る」ようになると、
世の中で人気が盛り上がってるというモノ・ゴトが、
いかに割高か、と感じるようになるでしょう。
個人的にはこれが一番大きいと思うんですが、
ものの見方が変わります。

当然のことながら株は安い時に買って、高い時売る、
これが儲けの基本ですよね。
しかし、よくテレビで「日経平均が◯◯円になった
(上がった)」なんて言われだすと慌てて飛びつく
養分投資家が山ほどいます。
でも「株がすごい上がった」というニュースは、
「高い時に売る」のセオリーに従えば、
大抵は売りのサインなのです。

同じように人気の街に住めば家賃は割高ですし、
人気のカフェにアホみたいに行列すれば
時間という貴重な資源を浪費してしまいます。
これ実は商売においても全く同じで、
よそがやってからうちもやる、
そんなスタンスではワンノブゼムに埋没してしまい、
その後も低利益率に悩む、
万年カツカツの会社になってしまいます。

まだ人が注目していない良い街に住み、
人知れぬ名店を見つけて、
まだ注目されてないメーカーと契約する。
そういう生き方の方がよくなくないですか?
株の世界ではこういう生き方を
「人の行く裏に道あり花の山」
と言います。

■株を奨める理由、その5
「人生の役に立つ格言がたくさんある」

上で紹介した「人の行く~」は僕の座右の銘
と言っていいほど生活態度に影響を与えた言葉ですが、
株の格言には株式相場においてだけでなく、
人生や生活そのものに当てはめることができる名言が
たくさんあります。
以下は僕の好きなやつです。
意味はググって調べてみてください。

「人の行く裏に道あり花の山」
「頭と尻尾はくれてやれ」
「もうはまだなり、まだはもうなり」

■株を奨める理由、その6
「損切りを覚える」

別の機会に書くことがあるかも知れませんが、
株式投資にはいくつものセオリーがあります。
その中で一番重要だと思うのが「損切り」です。

株式投資で勝つ方法は、簡単に言うと、
・上がりそうな銘柄を見つける
・買ってみる
・上がったらそのまま持つ。
・下がったら(予想が外れたら)すぐ売る←損切り
というものですが、これを厳格に守ってやれば、
大損することはないはずです。
でも初めはこれが難しい。非常に難しい。
どうしても持ち続けてしまう。
これを塩漬けと言いますが、
株式投資でしっかり利益を残すためには、
損切りは必修科目です。

この損切り、実生活や商売にも非常に役立ちます。
例えば在庫。
売れ残った不良在庫は財務悪化要因の最たるもので、
設備や人員などにも言えるんですが、
含み損をいつまでもダラダラと抱えてるのは不健全です。
不要なら損切りする、必要になったらまた買い戻せばいい。
これを柔軟にやれないと、
企業は徐々にぬるま湯体質になって、
じりじりと茹で蛙のようになってしまいます。

実生活でもそう。
断捨離、難しいですよね。
いつかまた使うかもしれない…そう思うと
簡単には捨てられません。分かります。
腐れ縁、離れがたいんですよね。
親の住んでた空き家、なかなか売れないですよね。
こういうのは全部、すぱっと損切りすれば、
爽やかな気持ちで次へ進むことができます。

■株を奨める理由、その7
「月々貯金しなくて済む」

会社に入ったばかりの20代。
手取りで20万あったら良い方ではないでしょうか。
そこから毎月5万円貯金に回すのは本当に大変です。
いろんなことを我慢しなければなりません。
私は我慢できませんでしたが。

でもね、20代こそ目一杯遊んだ方がいいと思うんです。
一人でゲームやっててもダメですよ。
いろんなところに顔を出して、
たくさん友達を作って、たくさん会話して、
たくさん経験して欲しいと思うんです。

実際のところ、30代になると、お金はあっても
今度は職場や家庭での役割が増えていて、
もう遊ぶ時間はあまりなくなります。
仲間もそうなりますから、相手もいなくなってきます。
経営資源としての現金はもちろん重要なんですが、
人生における「若さ」や「青春」って、
それはもう年寄りの数億円に匹敵するほど
かけがえのないものなんです。

20代は目一杯遊んで友達をたくさん作りましょう。
30までに損得を抜きにしてできた友達と、
それ以降に仕事などを通じて知り合った人では
やはり深みが違います。
将来会社をやるなら、いややらなくてもなんですが、
「損得抜きの昔からの友達」ってものすごい大事です。
友達作りにカネがいる、というわけではないんですが、
やはり飲みに行ったり、遊びに行ったり、
交際費って結構かかりますよね。
青春を削ってセコセコ貯金するのは、どうかと。

ですが、株をやって、うまくいけてれば、ですが、
資産形成は株の方で自然と増えていくので、
毎月そこへ資金を補充する必要はないんです。
20代の月5万、切り詰めて切り詰めて貯金するより、
もらった給料は全部将来の自分へ投資しましょう。

長くなってしましましたが、いかがでしょうか。
これで株やらない理由、
あります?

おわり。


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リモワ(リモートワーク)について

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ビザインでは創業時、私が一人で始めた当初から今に至るまで、基本的にリモートワーク(以下、「リモワ」とス。)でやってきました。現在も商品撮影や商談などあればショウルームでやりますが、基本的に「必要がなければ来なくていい」というスタイルです。
今、コロナ禍に際してリモワを始めた事業者さんも多いと思いますが、曲がりなりにも10年ちょっとリモワをやってきた者として、参考になるかどうかは分かりませんが、思うところを書き連ねてみます。

【新メンバーの合流が至難】
まずなによりも書いておきたいことは、新人さんの扱いについてです。最近リモワを始めた会社なら、「ああ、リモワも意外とイケるじゃん」と感じているかもしれません。なぜなら今まで何年も同じ釜の飯を食ってきた仲間と、お互い自宅でやりとりしているだけだからです。ところがここに得体の知れない新規メンバーを合流させようとなると、これが至難の業になります。
信頼関係がない、人間性が分からないなどという基本的な問題のさらに以前に、業務の引き継ぎやOJTが非常に困難です。例えば前職で「楽天に出店しているEC企業で受注処理していました」という人に、うちの楽天店の受注処理をしてもらうような、社外共通スキルを持っているようなケースであれば引き継ぎの情報量もそれほど多くはないでしょうから、それほど敷居は高くないかもしれません。しかしそんなドンピシャな人はそうそういるものではありませんからSKYPEやZOOMで細かな実務、システム、社内慣行、運営方針などを1つずつ教えていくのは、不可能ではないですが、本当に時間と手間がかかります。なので弊社では入社して始めの1か月くらいは私の隣に座ってもらって、やって見せて、OJTしてリモワをテイクオフさせてきました。これはこれから難しくなるかもしれませんね。

【リモワこそコミュニケーションの質と量が重要】
リモワにおいて、通常のコミュニケーションはLINEやメールなどのテキストで行われることが多くなると思いますが、同じ室内にいれば伝わる顔色や雰囲気などが全くないため、伝達できる情報量がものすごく細ります。会社を辞める一番の理由は「人間関係」だったりしますが、効率的な業務を行うため、余計な摩擦を起こさないためには円滑な人間関係が非常に非常に重要です。なので、ちょっとややこしい内容かなと思ったら、すぐに気軽に電話なりLINEなどの音声通話をかけられる人間関係は必須です。
コミュ障な人ほど、「リモワは人に会わないで済むから気が楽だろう」と思うかもしれませんが、「仕事を進める」、「メンバーとうまくやる」、「会社を辞めない、辞めさせない」ためにはリモワこそコミュニケーションの質と量が重要になります。言い方を変えれば、「コミュ障には務まらないのがリモワ」とも言えます。そのために、弊社では事あるごとに飲みの席を設けるなど、なるべく会う機会を作ってきました。これも今後は難しくなってくるでしょうね。

【100%アウトプットの質と量で判断するしかない】
リモワでは、基本的に出勤体制において「サボり」とされる行為が簡単に出来てしまいます。昼寝する、漫画読む、テレビ見る、ETC.。Facebookのタイムラインにもパソコンの隣りでテレビを付けていたり、外出したり、初めての自宅勤務を堪能してるなwという時折投稿を見かけますが、まあそうなるだろうなとは思います。もちろんオフィスにいるとの全く同じ態度で仕事に臨める人も1割2割はいるかもしれませんが、私を含めて自分を律することのできる人間などそういるものではありません。なので、リモワはそういう勤務態度も取り得ることを前提に業務を設計しなければなりません。
弊社は私以外は全員が「子持ち主婦」なので、「急に子供が帰ってきて、お母さん腹減ったー!」とか「急に雨が降ってきたから洗濯物を取り込まなきゃ」とか、「そういうのはしていいからね」ということにしています。ただ、タイムカードが15分刻みなので、15分を超えるような私用ならタイムカードは一旦切ること、としてますが、本当はそれすらしてるかどうか、こちらには分かりようもありません。がんばっていようと、サボっていようと、物理的に分かりようがないのです。分からないことを「信じる」のは合理的な態度とは言えませんから、なにで判断するかというと、その人のアウトプットで測るよりほかないわけです。

「今日はこれとこれやろうね」、「今週中にこれお願いね」というような、こちらの期待する個人個人のタスクがどれくらいの品質でどれくらいこなせているか。やれていれば「やってるな」となりますし、やれてなければ「やれてないな」とするしかありません。「やれてない」のは能力がないか、サボっているかのどちらかになるわけですが、「能力がない」中には「適正がない」というケースもあるでしょうから、違う業務をやらせてみて、どれをやらせてもダメなら「本当に能力がない」か「サボっている」と判断するしか、ありませんよね。
これはお国の政策とも関連しますが、安倍政権の目指す「解雇しやすい制度」はリモワの普及とセットになると思います。リモワの場合、サボる人材のアウトプットの最低値は出勤スタイルのそれよりも、圧倒的に下がります。そのためサボりがちで且つ能無しというような、どうしようもないタイプの人間をいつまでも抱えていると、会社にとって致命傷になりかねません。ダメならクビ、ダメなら減給、やれてれば昇給。給与体系や雇用の安定性もとても柔軟なものになっていくでしょう。
考えてみれば、リモワは外回りで直行直帰の営業スタイルと似ています。営業は「数字が全て」のようにアウトプットで評価がされますよね。内勤だった業務もそれと同じになるというだけのことなのかもしれません。

【コミュニケーションへのレスポンス(の速さ)】
同じ室内にいれば「ちょっとトイレに行ってきます」と言わなくとも周りの人には分かりますし、「ちょっと郵便局に行ってきます」ならおそらく誰かに言って出てきますよね。リモワはこれがないので、LINEやメールなどのレスポンスが悪い、電話になかなか出ない、ようなのが続くと、これまた「サボってんじゃないか」という疑念を生みます。なので「呼んだらすぐ返事」というルールは必須です。電話や別の仕事で取り込んでいるなら「5分待って」でもいいので、とりあえず返事はする。返事がなければ解雇。サボってる以外に「5分待って」が打てない理由はなかなか思いつきませんから。これは大前提としてルール化して良いと思います。

【素性の全く知れない人とのリモワは難しい(不可能)】
結論になりますが、弊社はこれまで全て縁故で採用しています。仕事ができるできない、サボるサボらないの前に、個人情報や社外秘の情報を含むパソコン1台まるごと預けるわけですから、前提条件としてある程度、誰かが保証できるレベルの人物しか怖くて雇えないという現実が1つ。
最初からサボるかどうかを疑わなければならないのは本来不要な手間(コスト)がかかりますから、「ああ、この子なら例え見られてなくてもしっかりやってくれるに違いない」と信頼できるところからスタートできる人物しか声をかけない、というのが1つ。
疑念や不満が生じた時、それを溜め込んでしまうとお互いに解雇か退職かというところまで行ってしまいますので、その手前の段階で、いつでもざっくばらんにそれを伝え合える人間関係が(私と)あるかどうか。

ネットで見聞きするところによると、カメラを回しっぱなしでお互いに顔が見れる(監視できる)ようなリモワをやっている会社もあるようですが、どうなんでしょうね。女性は特にスッピンや自宅を見られたくないという気持ちも強いと思いますが、同じ空間で働いているかのような疑似環境を作って、実際には自宅だよ、というのも1つの解ではあるのかもしれません。
とりあえず今の段階ではカメラは切ってやってもらってますが、逆に言うと、カメラを回しっぱなしにしてずっと顔が見えていて、トイレも行かず、お菓子も食べすにがんばっているように見えても、アウトプットが低ければダメなわけですし、監視されていてもお構いなしにダラダラしていたとしても、アウトプットを期待値以上に出しているのであれば、それで良いわけです。要するにアウトプットですね。そういう意味で、リモワ時代は評価される側も、努力や潜在的な能力が評価されない、されにくい非常に非情なものになると思いますし、評価する側もアウトプットの期待値を正確に設定できるだけの業務に精通している必要が高まりますから、窓を背にして座ってるだけの上司の席はなくなっていくのでしょう。

アフターコロナの人間関係、信頼関係、果たして人類はうまくやっていけるのでしょうか。
モニター越しのオンライン飲み会?あれで新規の人間関係築けるようになっていくのでしょうか。
少なくともリモワに向いているタイプと向いてないタイプがいて、向いていないタイプが人生に迷うというようなシーンは出てきそうです。


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アフターコロナ(AC)のキーワード、それは、、、ヒミツです。

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さて、すっかり年イチ更新が板についてしまいましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。後之先です。サボっている間に世間はこれまた大変な事態に陥ってしまいましたというか、大変な事態にならないと書く気にならんのだろ、と思われるかもしれませんが、その通りです。

後之先ですから、医療や政治の問題はさておき、商売の話をいたしましょう。商いを営む者として、一番同情してしまうのは、これまで準備に準備を重ねてきて、ちょうどこの3月4月にお店を出した、出す予定だったという新規経営者の方々に対してです。
先日も、近隣にできたらしい飲食店のチラシが「4月1日オープン!」みたいな見出しで入っておりまして、その方の不安や失望を想像するだけで、まじめに居た堪れない気持ちになってしまいました。ほんとにもう言葉も出ない。運も実力の内。努力に努力を重ねても、「運」が最大級の変数であるのもまた真理です。

飲食に限らず、人気(ひとけ)の消えた街を歩けば、シャッター、シャッター、またシャッター。欧米に比べればまだマシではあるというものの、まさしく「経済が止まっている」のを実感します。
しかし小売業の中でも、不要不急な商品を扱う店舗は閑古鳥からの倒産危機、一方でメディカル、ヘルス関連として賑わいを見せるドラッグストアや、今後間違いなく訪れるであろう景気低迷による消費者の購買力低下を見越した100円ショップなどの株価はコロナ以前より上げている銘柄もあるという具合で二分化しています。

この差は一体なんなんでしょうか。当然、こんな中国発の凶悪ウィルスで全世界が凍りつくことなど、世界のほとんどの人は予想だにしていなかったわけで、ドラッグや100円ショップを「たまたま」やっていた人は「ラッキーだった」に過ぎません。
また、飲食店をもう20年くらいやっていて、少しは資金も貯まってきて、数ヶ月なら耐えられそうだという「ラッキー」な人もいれば、20年コツコツ貯めてきたお金を全部叩いて、漸く自分の店をオープンしたばかりという「アンラッキー」な人もいるでしょう。

1995年には神戸がやられ、2007年には三陸がやられた。ほぼ10年に一度、悲劇は起こっています。しかしいつ、どこの誰がやられるかは神のみぞ知るところ。ですが、経営者たる者、ただ黙ってラッキー/アンラッキーに身を委ねるわけにもいきません。「努力」は比較的回収確度の高い変数なのですから。
ぼちぼち「アフターコロナ」という話が出てきていますが、「人類は常識を変える」などとも言われています。私を含めこの後、コロナ危機を乗り越えた経営者、またその従業員の皆さんは、かつて日本中に、当たり前のようにいた切符切りの駅員さんや公衆電話の修理屋さんになってはならない。

そこで、アフターコロナ、人々の常識が変わった後の世界を少し考えてみましょう。どういう商売なら食えるのか。どういう商売なら、よりリスクが少なく、生き延びる可能性が高いのか。一つ、確実に言えそうなのは、「3密は避けろ」ということ、つまり「避密」、「非密」です。(デデーン)
あんだよ、そんなことかよと、一笑に付す勿れ。我々が集団免疫を獲得し、武漢ウィルスが悪性インフルエンザの一種程度として定着した後も、人々の「3密」への恐怖心は早々消えることはないでしょう。そして、共産中国が同じような管理水準で生物兵器開発を続ける限り、このような漏洩事故、もしくは戦略的拡散は必ずまた起こり得ます。次のコロナでまた「こんなはずでは」などと泣き言を言ってる経営者がいるとすれば、それはもう阿呆としか言いようがありません。一度目は事故、二度目は自己責任です。

また、「避密」は他のリスク対策にも有効です。北朝鮮が新宿(都庁)に一発ブチ込んだら、中国がもっと凶悪なウィルスを東京都心部でバラ撒いたら、直下型地震が起こったら、富士山が噴火したら、、、ほとんど日本は終わりという事態に陥ることは自明ですから、資源の集中は避けた方が良い。
嘗て石原慎太郎都知事が「首都移転」をひっくり返してから、日本は再び東京一極集中へと進み、過疎地を切り捨て、スマートシティの名の下に、効率的な都市集中を目指してきたわけですが、もちろんこれは「平時」の効率性を追求する発想です。だのに、政治家も霞が関のエリートたちも、誰一人として「有事」への備えを口にして来なかった。まあそれはいい。過ぎたことです。しかし、今は有事になりました。今後、米中は冷戦へと進み、最悪のケース、戦闘、戦争さえも起こり得ると考えなければならない。やはり、最終的に、支配したい中国共産党と支配されたくない人類とは共存できないと思うのです。

因って、今後は「密」に対する「散」、「集中」への反省としての「分散」が、政治経済を通して進むと信じたい。都心部のバカ高い賃料も、高高度の商業集積を前提としたものですが、誰がこの閑散とした銀座や新宿のド真ん中に、クソ高い家賃を払って店を構えようと思うでしょうか。
否、そもそももう人は集積しないかもしれません。勤務体系もリモート化が進んだり、企業のオフィスも近郊や地方へ移転して、通勤旅客が減少し、買い物はネットで済ませ、たまの外食は空いてる地元の店に行く。だって、隣の客と肘が当たるような昭和な居酒屋で、ツバを飛ばしあいながらみんな大声でワイワイやるとか、例えコロナがひとまず下火になったとしても、まだ行きたいと思います?

さらに営業時間の観点からも分散は再び進むことでしょう。なぜなら顧客が「空いている空間」を好むから。小池都知事が夜間営業の自粛を求めた結果、昼間の混雑が激化したという件も、「(空間的な)密を避けろ」と言いつつ「(時間的な)密」を後押しするという馬鹿げた話で、「密」は総体として分散させなければ意味を為しません。私の経験上、リモートワークが進めば、必ず深夜帯に活動する人が増えます。哺乳類の原初的形質でもある夜型の人間というのが一定数いるものです。

実は、かつて「時空的な分散」で国家を再構築しようとした政治家がいます。田中角栄っていうんですけど、知ってますか。(笑) この「日本列島改造論」。私は昭和の話が大好物でして、もうかれこれ30年くらい前ですか、社会人になった頃読んだのですが、今読み返してみても、示唆に富み、説得力ある部分が多分にあります。逆に言えば、日本は角さんの敷いた高度成長路線が潰えた後、ひたすらその逆コースを30年邁進してきたとも言えます。角さんの偉人伝や解説本は多々あれど、やはり本人の著した原典に当たるのが最良です。もしまだという方いましたら、この機会に、ぜひ。


日本列島改造論 – 日刊工業新聞社 (1972)


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