Skype from Africa


skype from Africa

夕方。
スカイプのビデオチャットの呼び出し音が鳴ったので、誰かと思ったら、
アフリカはウガンダに青年海外協力隊で行っている、幼なじみからでした。
小学校で英語やらイロイロ?教えてるんだそうです。

アフリカ。

日本からは距離的も感覚的にも遠い地域ですね。
僕もそこそこいろんな国に行きましたが、アフリカ大陸はまだ未踏の地。
一番南西方向でイランやUAEくらい。

地政学的に言えば、アフリカの諸国はやはり旧宗主国である欧州列強各国との
結びつきが強かった地域ですが、最近はチャイナの進出が著しいらしいですね。
某戦場カメラマン氏によれば、「中華料理屋がある所なら行ける」というくらい、
戦地でも最前線の手前くらいまで商売しにいくのが中華魂。
最近だと数百人規模の人足まで連れて行って、工場とか作ってるということなので、
手厚い海外赴任手当なければ行かないよ、できれば欧米ね、
なんて言ってるヌルイ日本(企業)が太刀打ちできるわけありませんなあ。
(手厚い赴任手当ナシで発展途上国行ってる企業戦士さんいたらスミマセン。アンタはエライ!)

そうそう、この写真に写ってる子たちの中には、
スーダンから留学(避難?亡命?)してきた子も含まれているそうで、
母国では普通に少年兵だったそうです。
きっと幼いその目で虐殺とか見てきたんでしょうか。

でもみんな、いつかNHKのドキュメンタリーで見たことのあるような、
キラキラした目で、いろんな質問してきましたよ。
「日本は今何時?」、「外の景色も写して!」、「日本料理ってどういうの?」などなど。
驚いたことにみんな英語が堪能です。

アフリカって言うのは、遺伝子学的には人類発祥の地で、
古くはエジプト王国やら近年でもエチオピア帝国など、
欧米に劣らない強さを誇った時代もありましたが、なぜか内紛や内部闘争を包含していて、
そこに付け込まれて他民族の侵入を許してきた歴史があります。
北米やインドと同じ構図ですね。
そしてここ400年くらいは欧米に支配され、搾取され、
世界で最も貧しく、悲惨な地域となってしまいました。
(歴史時代のことなので、現代の善悪感情で語ることはできませんが)

日本で「海外の恵まれない子供たち」というと、カンボジアやベトナムあたりの戦争孤児やら
遠くても今でいえばアフガンあたりのイメージ強いですが、アフリカ。
なんか新鮮な響きです。
ちょっとでもナニカ、買ってあげれば、彼らの小学校の10個や20個建てられそうなものですが、
なんか日本に輸出できるモノないかねーと、今幼なじみと話しているところです。

そうそう、マクドナルドのフィレオフィッシュの白身魚。
あれ実はウガンダにあるビクトリア湖という淡水湖の巨大魚なんだそうです。
やっぱりそういう一次産業の商品ですかねー。
今彼らが教えてる子供たちが大人になった頃には、
世界の工場チャイナから、製造の仕事を分捕れるくらいになっているんでしょうか。
きっと先進諸国の「安価な労働力」を探す旅の最終地点は、アフリカのどこかなんでしょうな。

まー悲しい現実として、世界中が日本レベルの物質的豊かさを享受するのは、
物理的、二酸化炭素的、食料問題的、エネルギー問題的に不可能なんでしょうけれど、
少なくとも、子供が餓死したり、親に売られたりしない程度に、
支援物資のなんの味もしなさそうなコーンのペーストみたいのを
おいしそうにペロペロしたりしなくて済む程度に、
なんらかの「施し」をしてあげたいと思うのは、
豊かな先進国民の驕りでしょうか。